2018年01月11日

超大物との遭遇裏話「矢沢永吉」編2

昨日の続きです。
司会の私は取り敢えずキャロルの紹介だけすませると楽屋へ。
「楽な仕事だなぁ。紹介するだけでOKなんだから」
そう思って楽屋で一息ついていると・・・。

「団ちゃん(私))大変だ!矢沢がのらねえと一曲でステージを下りてきちゃった」とマネージャーがあたふたとやって来た。
キャロルの持ち時間は50分。
それが僅か5分でステージから下りてしまったらしい。

「取り敢えず、団ちゃんステージをつないでおいてよ」
「ええっ?僕が?」
「だって司会者でしょ」

仕方なく再びステージに。
客席はざわざわとしていて、不穏な空気に包まれていた。
そりゃそうだろう。キャロル見たさにやって来たのに、一曲でステージから消えてしまったのだから。

「あのぅ、ええと・・・暫く私とお付き合いくださいませ」
焦った私がそう言うと、前列にいた若いヤンキーばりばりの男の客が、
「なんで、おめえに付き合わなきゃならねえんだよう!」
腕組みをしながらすごんで来た。
周囲の客も「そうだ、そうだ」と。

こころが折れそうになった私だが、気持ちを立て直し、
「やっぱり人気者は凄いですね。キャロルもそうですが、三船敏郎さんなんか凄い。ビールのCMで一瞬ビールを飲んで泡をプワ〜っと吹くだけで1億円ですよ。うちの隣りのオッサンなんか、この間泡吹いて死んだちゅうのに」
何をしていいのかわからずパニックになった私は漫談を始めました。
「知らねえよ。おめえの隣りのオッサンのことなんか」
また前列のヤンキー客が、腕組みをして睨みながらヤジって(?)きました。

「話を変えましょう」
「話なんかいらねえよって言ってるだろうが!」
「この前、電車に乗っていますとね・・・」
「なんでおめえが電車に乗った話を聞かなきゃならねえんだよ!」

こんな状態が30分以上も続きました。
まだキャロルの持ち時間は残っています。
私は「針の筵」の状態です。

ステージの横(舞台の袖)に目をやると、マネージャーが両手でOKサインを。
ボロボロに傷ついた状態でステージから下りた私に、
「お疲れ様。次のバンドに早くスタンバってもらえるようにしたから」と。

結局、キャロルとの仕事はこれっきりでしたが、今でもあの地獄のステージは深く残っています。

その後、そのマネージャーから呼び出しを受けました。
「君を売り出したいのだよ」と。
そのプランを聞かされて驚き。
「君は『ヘンテコマン』と名乗り、都内のデパート屋上とか、歩行者天国に出没して、今の政治の不平不満を大声で怒鳴り散らすんだ。デパートの屋上からぶら下がって叫び続けてもいいかな」
「そんなことをして警察沙汰になりませんかね」
私が躊躇して言うと、
「警察沙汰になれば成功だよ。話題になる。君も有名になる」

結果、そんな度胸もなかったので、お蔵入りに。
でも「ヘンテコマン」というキャラクターだけは暫く使わせてもらいました。
アイドル歌手の司会に、「ヘンテコマン」として登場。
ラメのTシャツに海水パンツをはいて、地下足袋にスパンコールのマント姿といういでたちで。

今思えば、警察沙汰になってしかるべきという度胸のなさが私の弱点であったのでしょう。

まぁ吞気に昔ばなしを語っていますが、現実は散々。
昨日今日と六甲山に雪が降り、連日営業できない状態になっております。
明日もおそらく「チェーン規制」に。

いったい私は何と戦っているのだろうか・・・。
posted by hagiwarayoshiki at 00:23| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月10日

超大物との遭遇裏話「矢沢永吉」編

お約束していた「超大物との遭遇裏話」第二弾です。

大物、ビッグ・・・といえば、やはり矢沢永吉さん。
かれこれ40年以上もの昔ばなしですが。

矢沢永吉さんは「キャロル」というロックグループでデビューされたことは勿論ご存じでしょう。
そのデビュー当時のお話です。

「ルイジアンナ」「ファンキーモンキーベイビー」で一躍脚光を浴びたキャロル。
どういう訳か、そのキャロルのマネージャーと親しくなって、キャロルの司会を任せられることになったのです。
日本テレビが主催していたロックコンサートで、オムニバス形式のロックコンサート。
大阪から出てきて間もない元漫才師の私がロックコンサートの司会を。それもキャロルの司会なんてできるのかドキドキでした。

私が楽屋入りして間もなく、キャロルのメンバーも楽屋入りしてきました。
その風貌に私はビックリ!
ステージではリーゼントばりばりの彼等でしたが、アイビースタイルのメンバーもいれば、トレンチコート姿のメンバーも。
「演出なんだなぁ」
そう感じました。
キャロルの事務所は社長もマネージャーも「所詮、芸能界は演出が全て」という怪物。
社長は、あの「タイガース」を作った方であり、マネージャーは後に「フィンガー5」の社長になった人物です。

本番5分前の声を聞くと、彼等は化粧前でリーゼントに仕上げます。

そして、いよいよ本番。
まず司会の私がステージに立つと、満員の客席は「ギャー!」と大騒ぎ状態。
キャロルの登場を待たずして、場内は大歓声の渦。
私が一言喋ろうにも自分の声さえ聞こえない状態でした。
「無駄な喋りはやめて、早速キャロルを紹介して、この場から消えよう」
そう判断した私は、とりあえずキャロルを紹介して、ステージから去ることに。

ところが、この後とんでもない出来事が起こったのです。

長くなるので、続きは明日にまた。

今日のMIOROSは寒すぎて、暇すぎて逆に疲れましたので・・・。
失礼。
posted by hagiwarayoshiki at 00:11| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月07日

記録的

今年の冬は記録的な寒さ。
世界的な寒波到来なので仕方ない。

それに比例して、MIOROSも記録的な寒さ。
気温だけではない。
今日から三連休だというのに全く展望台に人が来ない。
ただただ北風が吹いているだけ。
週末の最低売上記録を更新してしまった。
店にいると裏の道路を走る車の音が聞こえてくるのだが、今日は殆ど聞こえなかった。
常連のお客様が来てくださったことが微かな救いであった。

店が暇なのは、店主のせいである。
自己嫌悪に陥る。
廃れた場所で、廃れた人生の終末を迎えるしかないのか・・・。

でも反面良いこともある。
連日店に出ていると、インフルエンザにかからない。
だって人が来ないので、移されようがないから。

posted by hagiwarayoshiki at 00:34| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする