2019年05月19日

仙人

私が勤めている職場に仙人のような方がいらっしゃる。
とてもお元気な75歳で、神戸の自宅から大阪までママチャリでよく出かけられるらしい。
「いったい何時間かかるのですか?」と聞くと、
「2時間もあったら着きまっせ」と。

その方の趣味は川釣りと山登りらしい。
週末になると、テントを車に積んで奈良や和歌山の山中に行かれる。

「萩原はん、これ見とくんなはれ。三泊四日でこれだけのアマゴとイワナが釣れましてん」
携帯の写メには何十匹ものアマゴやイワナが。
大峰山辺りがよく行かれるポイントらしいが、たった一人で山深い場所で何日も過ごされるのが快適だとか。
「よろしいでぇ、誰もいてへん山奥で一人でいるのは」
満面の笑顔でそうおっしゃる。

「でも昼間は釣りに夢中でよろしいけど、夜になったら退屈しませんか?」
そうお聞きすると、
「釣った魚は保存用に焼きますのや。薪をくべてね。その火をじっと見ているだけで飽きませんのや。火を見てるとホンマに飽きませんで」
まさに仙人だ。
普通の人なら、そんな山中に一人いるだけで孤独と得体の知れない恐怖感に悩まされる筈。
「寂しく感じることはないですか?」と聞けば、
「シカの声が聞こえまんがな」と。
夜の山中に聞こえるシカの鳴き声は不気味で、普通の人なら怯えて当然なのだが。

仙人は75歳でも働ける喜びを感じていらっしゃるのか、職場では常に笑顔のお方。
エサのミミズは自宅でミミズを飼育していらっしゃるというから、その徹底ぶりには頭が下がる。

それにしても山中でずっと火を見続けているって、どんな心境なのだろうか・・・。

「火は人間が他の動物を支配する最大の武器であった」
動物の戦いは「歯」である。弱者を嚙み殺す。
その「歯」を上回った武器が「火」であった。
その結果、人類はのさばるも、歯は弱くなってしまったらしい。

たくましい仙人に比べて私はというと、歯槽膿漏に悩まされている毎日だ。
嗚呼、情けない。






posted by hagiwarayoshiki at 21:57| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月12日

ライブのご案内

先日から、「生で観た芸人さん」のお話をしていましたが、やっぱり「お笑い」も「音楽」も生が一番!
そこで、皆さんにライブのお知らせを致します。

萩原大介のワンマンライブツアー、ファイナルが大阪京橋であります。

2019/5/24(金)大阪・京橋Arc
「萩原大介ワンマンライブツアー2019ファイナル
〜お客さん100人呼びます大阪単独公演〜」
出演
萩原大介
サポートメンバー:waka*(PIANO)
■OPEN 18:30 ■START 19:30
■前売り¥3,000+1drink
■当日¥3,500+1drink

ご予約はこちらまで

https://hagiwaradaisuke.amebaownd.com

良ければ・・・いや、是非とも興味がある方はどうぞ!
posted by hagiwarayoshiki at 18:12| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月01日

54年前に生で観た芸人さん、その4

時代が令和になって、皆さん未来に向かっている時なのに、またまた昭和の話です。

54年前、私は中学2年生。
先日のブログで「なんば花月」の話をしましたが、その少し前に「初めて行った寄席」があったのです。
それは「神戸松竹座」
今は勿論なくなっていますが、当時はまだ賑やかだった新開地にありました。
私とはめったに二人で行動しなかった父が「無料券をもらったので」と、二人で行くことに。

「神戸松竹座」は、松竹芸能の寄席小屋です。
トリには「フラワーショー」さん、モタレには「柳次柳太」さん、そして「三人奴」さん等のメンバーでしたが、何故かトップ出番出番だった「横山ホットブラザーズ」さんに私は魅了されてしまいました。
当時は、お父さんの東六師匠もお元気で、思い出したように舞台に小道具を持って現れ、散々笑いを誘ったあげくに「お邪魔しました」と、ハケられます。

後にお聞きした話ですが「うちの親父は発明家で、夜中でも何か閃くと起きだして小道具作りをしていた」とか。

音楽ショーといえば、大阪は東京に比べて音楽性が低かったのですが、ホットさんの音楽性にはビックリさせられました。

ところで「横山ホットブラザーズ」の「横山」は本名であり、「横山エンタツ」「横山ノック」「横山やすし」の「横山一門」とは無関係です。

「東六」師匠は元バンドマンで、デパート勤めをしていて何の芸もなかった奥さんと二人で舞台に立たれました。
師匠は楽器を弾き、口でクラリネットを加えて、奥さんが指でクラリネットの操作をするという二人芸から始まったそうです。

そうそう。その「横山」の屋号の発端ですが、「エンタツ」さんが三田出身であり、三田に「横山」という地があるので、それを屋号にしたとか。
そんな山が三田にはあるのか・・・と、ずっと私は思っていて、いったいどんな山なんだろうかと。
ところが先日、その「横山」に偶然行ってしまったのです。
三田に用があった私は道に迷い、入り込んでしまった場所が「横山」という住宅街だったのです。
「ええ?この場所が、あの横山屋号の原点?」

私は暫くその場に立ち尽くして、亡き師匠方のことを思い浮かべました。
「オマエに横山の屋号をやる」と言ってくださった「やすし」師匠。
その師匠であり、お隣りに住んでおられた「ノック」先生。
そしてお逢いできなったのですが、「エンタツ」さん。

上方漫才の原点ともいうべき土地に思わず迷い込んだ私は、感無量でした。


posted by hagiwarayoshiki at 21:43| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする