ゲストに「淡水魚ミュージアム雑魚寝館」の館長をお迎えした。
この館長はうなぎに関して随分と研究されている方で、興味深いうなぎのお話を聞くことができた。
まず驚いたのが、日本うなぎは産卵の為に川から海に出る。
そして遥か沖のマリアナ諸島辺りまで行って産卵するらしい。
そこで生まれた稚魚は母の故郷の日本まで何千キロにも及ぶ旅をしてやって来るらしい。
だから日本うなぎは全て帰国子女ということになる訳だ。
海から川に上ろうとする稚魚を捕まえて、それを養殖するのがうなぎの養殖らしい。
かつて猪名川の支流に、人間の腕ほどもあるバカデカイうなぎがいるというので取材したことがあった。
本当に見つかった。
そのうなぎはおそらく外国種のうなぎであろうと皆は想像したが、館長にお聞きすると紛れもない日本うなぎらしい。
天然うなぎで巨大なものは本流よりも支流に生息するらしいのだ。
物事を研究されている方のお話を聴けるのは楽しい。
子供の頃、父と一緒に「つけばり」という手法で川魚を獲ったことを思い出した。
夕方近くの川へ行き、20メートル程のシュロ縄に釣り糸と針を何十本もつけ、両端は川石に括りつけ、そのまま放置して帰る。餌は何もつけない。
翌朝早くに川まで行くと、なまずやうなぎがわんさとかかっていた。
なまずは美味しくなかった記憶はあるが、確かに天然うなぎは美味しかった。
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