2016年03月01日

出番順

今日「R−1ぐらんぷり2016」の決勝進出者記者会見が行われた。
各自の出番抽選があり、出番順が決まった。
出番順というのは、笑いを提供する者にとっては大事なことである。

私が漫才デビュー間もない頃、こんな珍事があった。
なんば花月劇場出番であった日曜の朝、目が覚めて時計を見ると、午前11時。
「?!・・・確か今日の一回目の出番は・・・9時45分・・・えらいこっちゃ!」
目覚まし時計をセットしておいた筈なのに、完全なトチリである。
もう出番の時間はとっくに過ぎてしまっているではないか。

こういう時は、開き直ってしまうのが人間・・・というかデタラメな私である。
覚悟を決めて、なんば花月劇場に向かった。
劇場前で、相方が待っていた。
「自分、どれだけトチるねんな。師匠(洋之介、喜多代)が他の芸人さんに頭を下げて、『もうすぐ来ますよってに、すみませんが先に舞台に上がってもらえますか』と次から次へとお願いしてはったのやで」

驚いた。我々の出番は私がとちったことにより、一回目は飛ばされたと思いきや、私が来るのを待って舞台に立たせようと相方の師匠は他の芸人さんに頭を下げてお願いされていたのであった。

結局、トリを務める師匠の前にあたる「もたれ出番」で舞台に上がることになった。
今でもそうだが、寄席の出番というのは芸歴重視であり、新人が奥の出番に登場することなどあり得ない。

すでに開き直っていた私は、いつもより熱演をした。
ドッカン、ドッカンと爆笑になった。
寄席が幕を開け、まだお客様も落ち着かない状態のトップ出番とはわけが違いすぎる。
客席が「温まる」という笑いの空間になってしまった状況での舞台は体験したことのない爆笑と化していた。
その時、思わず私はこんなバカセリフを吐いてしまった。
「漫才で爆笑呼ぶのは実力やない!出番が爆笑を生んでくれる」と・・・。

当時、私は20歳。
本当におバカでした。

さてさて、来週に開催される「R−1ぐらんぷり」
果たして、この出番順が大きく左右されることになるのでありましょうか。
posted by hagiwarayoshiki at 01:45| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする