2017年04月25日

上方漫才大賞

今年も「上方漫才大賞」の季節がやってきた。
私自身このイベントに携わって20数年になる。
本番は5月6日(土)。今年はオリックス劇場から生放送。

オリックス劇場はキャパ2400人という大劇場である。
なので普段百そこそこの小劇場の舞台で活動している芸人さんは大変だ。

大劇場ともなれば、大きく動いた方がウケる。
でも漫才は基本的に「立ち芸」なので余分な動きは禁物となる。
以前、ここが「厚生年金ホール」と呼ばれていた頃、漫才でなく立体コントをやったコンビが優勝してしまったこともあった。

動きよりも一番難儀なのが「笑い待ち」である。
漫才はお客様の笑い声によってテンポは変わるもの。
つまり、即座に笑いが返って来る小劇場なら、どんどんネタを進ませられるが、大劇場の場合は返って来る笑い声がじわじわと時間がかかる訳だ。

若手がそんな状況に如何に対応するのかが見どころでもある。

私自身、初めて大劇場で漫才を披露した時、戸惑った思い出がある。
それは高校2年の時のこと。
当時の姫路では一番大きな「厚生会館」というキャパ1500の大ホールがあった。
そこで当時人気の「アマチュアフォークコンサート」が開催された。
司会は「フォーククルセイダース」の北山修さん。
ゲストに当時人気急上昇中だった若手落語家の桂三枝さんを迎えて、谷村新司さんが「ロックキャンディーズ」として出演されていた。
私たちは「ダッシュとん、ぺー」というアマチュア漫才コンビで、何故かゲストとしてオファーがあり、フォークコンサートの合間に漫才をさせてもらった。

漫才ネタは当然自信のあったものだったので、ウケることは確信していたが、オチが一つ終わる度に会場からの笑い声が「うわ〜ん」と時間差で返ってきた。
人生で初めて経験した「笑い待ち」であった。
次の「ネタふり」に早く入りたいのだが、笑い声が収まるまで待たなければならない。
正直どうしようかと戸惑った思い出がある。

今回の「上方漫才大賞」でも若手がそんな「笑い待ち」に対処しなければならない。
さて本番がどうなるか楽しみだ。
ちなみに明後日27日(木)は会場打ち合わせの為、MIOROSは午後2時で閉店させていただきます。





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2017年04月24日

わらび餅、バカ売れ

夏メニューに切り替えたら、いきなり「わらび餅」がよく売れた。

夕方、鍋焼きうどんをいつも召し上がる常連のご夫婦が来られたので、
「すみません。鍋焼きうどんは終わってしまって夏メニューになったのですよ」
そうお伝えすると、
「では、わらび餅ください」と。

「美味しいなぁ。六甲山にまでやって来るというのは、都会の喧騒から一息つきたいから。だから、街で騒がれている新しいスイーツなんかいらない。こうして『わらび餅』を美味しくいただくと本当に心が癒されるのですよ。懐かしい昔を思い出したりしましてね」

常連のお客様のこの言葉は、私に重く突き刺さった。
東六甲展望台に来られる人の気持ちを、もっと受け止めてMIOROSは営業しなければならない。
そう肝に銘じた訳です。

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2017年04月23日

サヨナラぜんざい、コンニチワわらび餅

MIOROSは長い冬の間可愛がっていただいた冬メニューとお別れして、今日から夏メニューになりました。
小豆色の「ぜんざい」ののぼりを外して、薄緑色の「わらび餅」ののぼりに取り換える。
心機一転と言いたいところだが、「鍋焼きうどん」と「ぜんざい」を辞めるのは何だか寂しい気になったりする。
ぜんざいの器や鍋焼きうどんの土鍋を洗うのは「今度いつになるのか」と、センチメンタルになるのは何故だろうか。
おそらくMIOROSの厳しい冬の時期に「ここの鍋焼きうどんが食べたくて来ましたよ」とおっしゃって来られたお客様の顔を思い出してしまうからなのだろう。

そんなお昼前、「ぜんざいはありますか?」と常連のご夫婦が来られた。
「すみません。今日から夏メニューに変わりまして、ぜんざいはわらび餅になったのですよ」と。
わざわざ手土産まで持って来てくださったのに申し訳なかった。

が、何とか一人前だけ善哉をご用意することが出来たので、それでご勘弁いただいた。
結局「ぜんざい」と「わらび餅」を注文され、そのご夫婦は仲良くあ分け合って、召し上がっておられた。

「別れがあって、始まりがある」
これは男女関係の話だけではない。
こんな些細なことにも同じことがいえる。

「鍋焼きうどん」や「善哉」で繋がっていた人とお別れして、「わらび餅」がまた新たな交流を生む。
(大層かな?)

飲食店の基本は、まず「お口に入るもの」からコミュニケーションが始まるのであるからして。

わらび餅.jpg

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